実家を賃貸に出す前に、知っておきたいリスクと初期費用

この記事のポイント

  • 賃貸に出す前には、主に5つの初期費用がかかることがある
  • 賃貸を始めた後も、空室・修繕・トラブルなど4つの継続的なリスクがある
  • 家賃収入があると確定申告が必要になることがあり、固定資産税は引き続きかかる
  • 空室やトラブル対応に不安がある場合は、管理会社への委託という方法もある
  • 迷ったら、ご実家の場合にどうなるかを相談して確かめる方法もある

実家を賃貸に出すと決めても、「実際にいくらかかるのか」「どんなリスクがあるのか」が分からず、不安になる方もいらっしゃるでしょう。

賃貸収入は心強い味方になりますが、始める前に知っておくべき費用とリスクがあります。この記事では、初期費用の5項目・始めてからの継続リスクの4つ・税金の基礎知識を整理し、リスクを抑える方法もあわせてご紹介します。

賃貸に出す前にかかる初期費用5項目

🛠️
リフォーム・修繕費
入居者を迎えるための最低限の手直し
📝 内容

水回りや壁紙、設備の状態によって金額は大きく変わります。まずは現状を確認し、必要な範囲だけ手を入れることが費用を抑えるポイントです。

💰 費用の目安

傷み具合や広さで大きく変わります。見積もりで確かめましょう

🤝
仲介手数料
入居者を見つけてもらう不動産会社への成功報酬
📝 内容

入居者募集を依頼した不動産会社に対して、契約が成立したときに支払う報酬です。貸主がいくら払うかは会社や契約によって違うため、依頼する前に確認しておきましょう。

💰 費用の目安

上限は国の告示で決まっています。金額は、仲介を頼む契約の前に説明を受け、同意してから依頼しましょう

🔥
火災・地震保険
賃貸経営のリスクに備える保険
📝 内容

賃貸に出した後も、建物の火災保険・地震保険は所有者として入っておくと安心です。貸すことを保険会社に伝え、補償の内容を見直しましょう。

💰 費用の目安

建物の構造・広さ・補償の内容で変わります。保険会社の見積もりで確かめましょう

🔧
設備交換・修理
入居前に見つかった不具合への対応
📝 内容

入居前に故障や老朽化が見つかった設備は交換が必要です。入居後に設備が故障したときは、貸主が修理の費用を負担することになる場合があるため、あらかじめ状態を確認しておくと安心です。

💰 費用の目安

機器の種類や工事の内容で変わります。見積もりで確かめましょう

🗑️
残置物処分費
家財・不用品の片付け費用
📝 内容

家財や不用品の処分費用です。量が多いほど費用がかさむため、早めに整理を始めることをおすすめします。

💰 費用の目安

荷物の量や運び出しの条件で変わります。見積もりで確かめましょう

賃貸を始めてから続く4つのリスク

🏚️
空室リスク
入居者が決まらない間の負担
内容
入居者が決まらない間は家賃収入が入らず、管理費や固定資産税だけがかかり続けます。エリアや家賃設定によって空室期間の長さは変わります。
🧹
原状回復・修繕リスク
退去のたびに発生する費用
内容
退去のたびに原状回復費用が発生します。経年劣化分は貸主負担となるのが原則で、入居者負担分との切り分けが必要になります。
⚠️
入居者トラブル
生活音・近隣トラブルなどへの対応
内容
生活音・近隣トラブル・契約違反など、入居者対応に時間や手間がかかることがあります。オーナー自身が直接対応する体制か、管理会社に任せるかを事前に決めておくと安心です。
📉
家賃滞納リスク
収入が途切れる可能性への備え
内容
家賃が支払われない場合、督促や法的手続きが必要になることがあります。保証会社の利用など、あらかじめ備えておく方法もあります。

知っておきたい税金・手続きの基礎

📋
確定申告が必要になることがある
家賃収入は「不動産所得」になる
内容
家賃収入から経費を引いた金額は「不動産所得」になり、確定申告が必要になることがあります。年金を受け取っている方は、年金の収入が400万円以下で、年金以外の所得(不動産所得など)が20万円以下なら、所得税の確定申告は必要ありません。ただし、住民税の申告が必要な場合があります(国税庁)。経費にできる項目もあるため、領収書などの記録を残しておきましょう。
🏠
固定資産税は引き続きかかる
賃貸に出しても納税義務は続く
内容
賃貸に出しても所有者である以上、固定資産税・都市計画税の納税義務は続きます。家賃収入と差し引きで収支を考えておく必要があります。

※上記は一般的な制度の説明です。個別の税務・法務については税理士等の専門家にご相談ください。

※家賃収入が入ると、介護保険施設の食費・居住費の軽減(補足給付)が受けられなくなることがあります(詳しくはこちら)。

空室やトラブル対応に不安がある方へ

🏢
管理会社への委託
募集からトラブル対応まで任せられる
内容
入居者募集・家賃回収・トラブル対応などを管理会社に任せる方法です。管理料がかかります(当室にお任せいただく場合は賃料の5%(税別)/月。詳しくは料金・費用のページ)。

「空室が続くのが特に不安」という方には、会社が家を借り上げて貸す「サブリース」という方法もあります。ただし、借り上げの家賃は見直されることがあり、契約の内容をよく確かめる必要があります。

まとめチェックリスト

1
初期費用の目安を把握した
リフォーム・仲介手数料・保険など、5つの初期費用を見積もりなどで確認した
2
火災・地震保険への加入を検討した
貸すことを保険会社に伝え、補償を見直す必要があることを理解した
3
継続リスクの4つを理解した
空室・原状回復・入居者トラブル・家賃滞納の4つを把握した
4
確定申告が必要になるかを確認した
年金を受け取っている方は、所得税の申告がいらない場合もある
5
固定資産税は引き続きかかることを把握した
賃貸に出しても納税義務は続く
6
管理会社への委託など、リスクを抑える方法を検討した
不安な点は無料相談で確認できる

実家を賃貸に出す際の費用やリスクは、物件の状態やエリアによって大きく変わります。

「うちの実家の場合はどうなるのか」を知りたい方は、親想い住まい相談室にご相談ください。

出典:国土交通省「宅地建物取引業者が宅地又は建物の売買等に関して受けることができる報酬の額」(昭和45年建設省告示第1552号)/国税庁 タックスアンサー No.1600「公的年金等の課税関係」(令和8年4月1日現在法令等)
最終確認日:2026年10月1日

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この記事を書いた人

親想い住まい相談室 代表。鎌ケ谷市在住40年、不動産業界17年。高齢者住まいアドバイザー(一般社団法人高齢者住まいアドバイザー協会 認定)。親御さまの施設費用を、実家を貸した家賃収入でおぎなう方法を、一緒に考えます。

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